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セカンドハンド読書記

よく図書館から借りた本を読んでいる。本代の節約はもちろんだが、家だと本棚がもう一杯で、無理に押し込んだ本はそのうち何処か?判らなくなってしまうせいもある。しかし、本屋大賞の三浦しをん「舟を編む」の先行予約が400人近く入っているというので、これは買った。図書館の方では、「まほろ駅前多田便利軒」をメール予約しておいたら、案外早く借りられた。取りに行ってついでに、海棠尊の「ジーン・ワルツ」も借りてきた。その前には角田光代の「対岸の彼女」なども在架ですぐ借りられた。

というわけで五、六年経った本は直木賞受賞作でもすぐ借りられるので、タイトルのような本の読み方が多くなったのである。もちろん中間には週刊誌の連載を編んだような本も借りてきて読んでいるのだが、やはりその作家のマイル・ストーン的な本は面白い。

しをんに関しては、図書館の索引の大雑把な当たりで、三浦で探したら三浦綾子も三浦哲郎もみな出てきたが、案外確実にほとんどの作品を追跡できた。もっとも、フルネームでうまく出てこなかった理由は、しばらく経ってから判った。バカな話で、しおん で探していたのだ。

そういう状況なのだが、島森で「舟を編む」を買う前に図書館で借りて、最初に読んだ三浦しをんの本は、「神去なあなあ日常」だった。この本を読んだ感想は、「真面目にお嬢さん作家が、山村の生活と都会のそれとのギャップを、面白がって観察し読者に提供してくれた。それと一緒に、林業という古い稼業で培われてきた、諸々の智慧を教えてくれた。」だった。

「舟を編む」に行き当たったのは、ちょうど読むものが欲しい空き時間があったとき、「本屋大賞」という薄い雑誌が目にとまり、買ったことからだった。書店員の皆さんの熱い書評を読んで、辞書は好きだしこれはまちがいないに決まってる、と思って買って読んだのだが、正にその通りで、すらすらと面白く読み通すことができた。雑誌「本屋大賞」も、各種の面白い本と著者を、過去に遡って知ることができるお買い得品だった。が、いまどこにあるのか?わからない、のだ。

さて、「まほろ駅前・・・」だが、「これが直木賞だったのは、とてもよく分る、面白さの詰った作品だ、『まほろ』は町田、そうねえ・・・。」が、おおよその感想だった。借りた本は文春文庫なので、瑛太と松田龍平の写真が表紙になっている。・・・確かに映画にも面白い、と思われる本である。

さて、三浦しをんはこのくらいにして、角田光代。いま改行する間にYou Tubeで「まほろ駅前・・・」の動画をちょっと覗いてみたが、どうしたわけか「八日目の蝉」がそばに有った。懐かしくてこれも少し覗いてみたが、考えてみれば、角田さんに興味を持ったのも。去年、偶然に見たこの映画のおかげだった。

なにやら、どうしようもなく人の暗い面を突つき出す、鋭さの勝つ作家ではないか、という偏見を持っていたのだが、そうした暗さ・弱さを自覚する者を描いていって、大部分暗さの続く色調の話のその最後に、光が一筋差してきたように感じさせる話。「八日目の蝉」(まだ、映画の筋でしか知らないのだが)と、そうしたところが同様だったな。というのが、「対岸の彼女」の読後感だった。やはり直木賞には、なるべくしてなった作品であろう。

角田を「八日目の」のあとに、本で初めて読んだのが「酔って言いたい夜もある」という、女流作家同士の対談の載る本で、それですんなり付き合えるようになり、石田千も知ってという具合になって、気が付いたら一年経っていたのだ。偶然から始まった本の遍歴に、ずいぶんとお世話になった作家だ。

海棠尊は、まあ、とにかく面白い。劇画的だから、TVドラマにして視聴率を取ることができる。名前を知ったのは。「チーム・バティスタ」のTVドラマが面白かったから。

「ジーン・ワルツ」も、「マドンナヴェルデ」が面白かったから借りてきた。理惠の母親の山咲が出てくると、その顔は松阪慶子だし、主人公の女医・曽根崎理惠をやった女優は、案外ぴったりの人を決めたのだな、などと感じながら読んだ。

それは国仲涼子だった。


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まちもり散人

 わたしもこの数年は図書館愛好者です。ご同様に経費節減と本棚満杯によるものです。では本棚の本を処分すればよさそうなものですが、それができないのですね。
 本だけが買い物の楽しみだったので、いまや商店街でなにも買う物がなくなりました。
 県立と市立の中央図書館が近いので利用しますが、それにしても図書館とはすごいものだと、あらためて見直しました。
 調べ物をしようとすると、参考資料がどんどん出てくるのに驚嘆します。
 先日、小学生時に読んだ講談全集(1928年発行)を探して、川崎図書館で全12巻を見つけて驚きましたね。
 そしてわたしもそうですが、高齢者の居場所になっているらしいですね。もしかしたら家なし高齢者の居場所かもとも感じます。
by まちもり散人 (2012-06-02 09:58) 

山上楽雄

 鎌倉の、また生まれ育ったお江戸の、はたまた万世一系の妙なる日ノ本国の、昔から今におよぶ人々の考え方や文芸等のおもむくところ、そして、いま暮らす所や神奈川県の訪ね先のことなどを、過去の偏りの多いわが家の本棚に制約されず、渉猟できるところなのですね、図書館は。

 いつぞやここが最も詳しいかと、ある件を調べに国会図書館に行って、登録利用者カードも作ってきましたが、案外そちらはトリビアを押えたいというとき使え、インターネット検索ができるのが便利なようです。
 大概の知りたいことは、わが市の図書館ですんでいます。その位大雑把なことしか調べていないせいかも知れませんが、鎌倉の図書館のサービスに満足しています。
by 山上楽雄 (2012-06-04 08:46) 

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