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御成小「講堂」の保全活用をめざす会

標記の会の設立趣旨・呼びかけ文の起草をまかされ、苦労していたがあらかた下のようにまとまった。

平成121998)年末に創建以来の面影を宿す御成小学校の校舎改築が成った際に、歴史・景観的観点から最も重要と考えられた「講堂」が当座の機能を満たすのには不要不急とされ、改修が先送りにされてしまいました。

 その後鎌倉市や教育委員会には、幾つかの保全活用の要望が出されましたが、事態は進展しないまま今日まで来ました。

 平成23年には世界遺産の紹介施設への利用が検討され、黒岩知事が「歴史的価値のある施設を活用する構想の具体化に協力したい」と県議会で述べるような局面もありましたが、その活用策も立ち消えとなって現在に至っています。

 いま客観的にこの「講堂」を眺めてみると、鎌倉駅西口を出て2~3分の所にある施設で歴史ある今小路通りに面し市役所にも隣接していて、絶好な場所にあると判ります。

 その建築デザインは、昭和8年の開校に向け、当時の鎌倉町の大工が協力して力を尽して造り出した、伝統的様式と洋風がミックスされた傑作であり、長期に渡り人々に鎌倉の風情を伝えてきました。

 平成23年には設立発起人の最初に記した3名が、松尾崇市長と熊代徳彦教育長に向けて、「鎌倉市立御成小学校の修復改築・保存・活用とその実現―有形文化財登録から突破口を―」 と題する要望書を提出しました。

 平成12年の改築事業は戦前の木造建築による校舎群を、歴史文化資産として重視し、発展させたものとして全国的に評価されました。この改築計画の中で、「講堂」は当初から保全・活用すべき施設として位置づけられてきました。計画に先立っては、日本建築学会会長から市長宛ての保全要望書が出され、そこでは「・・・講堂は鎌倉における近代建築の中で特異な存在であり、立地と学校成立の歴史を配慮したこの建物の意匠は、古都の景観を伝える鎌倉における近代建築の一つのあり方を示している」と評価されました。

 いま「講堂」は手を加えられずに廃屋に向うかに見える状態でいます。この施設の鮮やかな過去の歴史、立地、多くの人々の記憶に残る風情を考える時、この建物は御成小学校の敷地にあるものの、全鎌倉市民・鎌倉を愛する人々に有益な、いわば鎌倉の「文化の館」のような施設として活用されるべきである、と思われます。

 もちろんその為には、横浜の煉瓦倉庫のように補強され安全な建物になるような改修が必要になります。

 この建物は登録文化財になる十分な資格を保有しています。時代の流れは、歴史まちづくり法も実現して、公私の文化的補助金・寄付金などの制度も整えられつつあります。

 今年平成26年のはじめに、私たちはこの「講堂」の素晴らしい保全的再生に向けて、各々が持てる力を提供しつつ保全・活動の方策を考え、世間に訴えかけ、行政に働きかけていける、強力な「人々の輪」をひろめて行くことにしよう、と決意しました。

 目標実現の条件を整えるため、行政に交渉し見学会や調査を行い、活用を考えるシンポジウムやワークショップを開き、文化関係諸団体とも連携を図り、市民の側から積極的活動を進めて、鎌倉内外の世論醸成などにも努めていこうと思います。

住んでよく、訪れてよい鎌倉のまちづくりに益する施設の再生保全に向け、集い・協力する輪の中にお入りいただけますよう、どうぞご参加をお願いいたします。」
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まちもり

よそ者の意見ですが、その講堂が、長い間に在校生たちが、あるいは卒業生たちが、どう使ってきたのか、その講堂でどんな思い出深いできごとがあったのか、そのようなことを書いていただくと、よくある古建築保存運動を超えて、地域の人々に密着した歴史文化的な意義が明らかになってくるだろうと思います。
by まちもり (2014-02-10 20:22) 

山上楽雄

 上で紹介した文章に続き、20人程度の設立発起人の名を記し、会員を募って行く予定です。そこにはできるだけ多く御成小卒業生を揃えたいと思っています。
 会員名簿やホームページの準備が整ったら、打ち上げの会を開こうと思っています。 乞う、ご期待!
by 山上楽雄 (2014-02-11 14:43) 

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