So-net無料ブログ作成
検索選択

柚木麻子「ランチのアッコちゃん」(双葉社、2013年)


「川の光2」、「三月の招待状」、「踏切みやげ」が期限を過ぎ、その後借りた富士日記-上」も期限に近付いたので、返却と継続のため図書館に行ったら、予約していた標記の本を借りることができた。2014年本屋大賞7位の本なので、次の予約待ちが詰まっていると思われたので、一気呵成に読んだ。

 アッコちゃんの人物造型は、読む前にイメージした女性とは大分離れたものだった。


さて、ブログの感想もインスタントに、帯の文と本の雑誌増刊「本屋大賞2014」に載る書店員さんの書評のうち私のうなずけるものを最大限利用させてもらう。



先ず、朝井リョウの「読むほどに不思議と元気が湧く、新感覚ビタミン小説誕生!!」は本当だ。「悩みや不安はもしかするとただの思い込みで、ちょっと視点を変えれば毎日はきっとずっと明るいものになる。彼女たちのように自分の意志でしっかり歩いていける。そんな希望が見えるさわやかな小説」(牧岡絵美子さん)、「どの場面にも美味しそうな食事が出てくる。食べることは生きること。そしてその食べることを大事にすることが自分を大事にすることにつながる」(山口華子さん)も、全くその通り。



「生きていくには、気力と体力が必要。アッコ女史と三智子の環境もうらやましい限り。じっとしていては、つかめないものだ」(匿名氏)、「もっともっとこの二人のやり取りを見てみたいと思いました。サバサバして勝気な上司と、弱いけど強かな部下」(入船結衣さん)という感想も当っている。



「アッコさんや玲実の強さに惹かれてしまった。いま目の前にいる人の、自分から見えてる部分だけが真実ではなく色々な見えない何かに気付くことが大事なんだと考えさせられた」(常見卓裕さん)という感想も正しい。



 

以上のような評や感想意見はみな的を射ているが、ここでこの作品に私が感じたものを言えば、三智子に対するアッコちゃんの、野百合に対する先生の、懐深い観察や対応の仕方、そして玲実の豊田などに対する健康で邪心ない眼差しと働きなど、世の中では中々ない稀な有りようこそが、話を感動的にしている。



ということで、稀有な話が人々に感動を与える結果をもたらしている、という点で偉人伝「海賊と呼ばれた男」にも、時代活劇「村上海賊の娘」にも通じて行くのである。





とりあえず以上のように整理し、この本の紹介を終えたいと思う。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。